見積りアプローチと変動要因(見積りプロセス・パラメトリック法・アウトプット・工数変動要因)
F-3 見積り・工数計画 > F. 実行計画(プロジェクト) 元資料: ◆作業や工数等の見積り方法について 後半(12枚)
目的・概要
考え方・観点
見積りの背景、およびゴール
- Budget(予算)
- 今回の予算はいくらぐらいか?
- 予算は確保できているか?いないか? できていなければ確保できそうか?
- Authority(決裁権)
- 顧客担当者の決裁権限の範囲は?
- 今回の案件における決裁権限者は誰か? (予算の最終稟議者は?)
- 決裁に影響を与えるキーパーソンは誰か?
- Needs(必要性)
- そもそも必要性はあるか? あるなら具体的に何の必要性か?
- 必要性を定量的にするとどのくらいか? (ニーズの強さ)
- Timeframe(導入時期)
- 導入時期はいつか?
- 検討スケジュールは、どのようなステップで進むか?
- ◆顧客の重点課題/重要なInput
- ◆営業経緯、Needs・Wants・Must・Willの深掘り
- □顧客予算、キーパーソン
- □コンペ先
- ◆価値創出のためのソリューション/営業戦略
- □主軸戦略
- □品質向上対策
- □生産性向上対策/原価低減対策
- □人材育成/スキル習得
- □適正利益/価格設定
- □その他
見積りの主プロセス
- 1.情報の入手・調査
- 2.情報の整理・分類
- 情報の精査・保存
- 顧客リクエスト
- 自社の提案 ・・等
- 整理・分類された情報 (要求・要件/手続き系/過去事例/知識 ・・etc.)
- Input
- Output
- Process
- B-1.前提条件の整理
- B-2.要求・要件の特定
- 前項のOutput
- 見積り対象の要求・要件
- C-1.要求・要件をブレイクダウン
- C-2.開発量の測定
- C-3.測定漏れがないか精査
- 前項までのOutput
- 開発量、中間成果物の測定結果
- D-1.開発工数・工期の算定
- D-2.管理工数の算定
- D-3.外部委託部分の工数算定
- 前項までのOutput
- 工数、工期の算定結果
- D-4.変動要因の評価と工数補正
- E-1.リスク管理計画の作成
- E-2.リスクの洗い出し
- E-3.リスクコストの算定
- 前項までのOutput
- リスク一覧リスクコストの算定結果
- G-1.コストの算定
- G-2.見積額の算定
- 前項までのOutput、要員単価、製品単価、経費情報、法務・経理情報
- コスト、見積額の算定結果後続プロセスで必要なドキュメント
- G-3.後続プロセスへの引継ぎ
- F-1.結果の整理
- F-2.複数手法の比較・検証
- 前項までのOutput
- 多角的検証結果見積りの根拠
- 2.見積りの主プロセス
- 情報の分類
- スコープ設定
- コスト算定
- 開発規模計測
- 工数算定
- リスク抽出&算定
- 多角的な検証
- NGの場合必要なところへ戻る
- C
- C
- C
- C
見積りアウトプットの例
複数プロジェクト担当時の留意点
- 複数プロジェクトを担当している場合、「0.5+0.5=1」 という工数見込みは、ほぼ成り立たない(*1)
- 状況を正しく捉えるには、各業務やプロジェクトごとの「工数変動要因(主に3つ)」を評価し、業務/プロジェクト間の影響を考慮するとよい ※次Pageも参照
- 仕様の安定度→ -5%~+20%(変動範囲は参考)
- 品質の要求度→ -5%~+15%(変動範囲は参考)
- スキル調達度→ -5%~+15%(変動範囲は参考)
- (*1) 弊社、過去の統計値より(データは開示できませんのでご容赦ください)
工数変動要因①
- <仕様の安定度> (仕様/要件)
- ●要求事項の範囲と深さの明確度,および契約との関連
- ●顧客のプロジェクト体制、キーパーソン
- ●顧客スピード(意思決定,合意,検収など)
- ●ユーザ(利用者)およびステークホルダーの種類と数
- ●業務の新規性(業界/顧客)
- ●想定条件、前提条件の規模と影響度
- ●仕様変更の判定基準とコントロールの方法
- ●仕様の規模を合意する尺度
- ●外部依存度(法規制,業界慣行,納期など)
工数変動要因②
- <品質要件の難易度>
- A.成果物(ソフトウェア)の外部品質特性
- ~ISO/IEC 9126の品質特性から機能性を除いた5つの外部特性~
- ●信頼性(障害の許容度,回復性,資源の多重度,緊急時計画,…)
- ●使用性(ユーザI/Fの要求度,マニュアルの質と量,入力チェックや例外処理の要求度,習得性等)
- ●効率性(ピーク時の処理性能,同時ユーザ数…)
- ●保守性(設計書/仕様書の質と量,変更容易性,解析性,…)
- ●移植性(環境適応性,環境独立性,規格適合性,…)
- B.その他の品質
- ●プロセスの品質(顧客/社内/協力会社)
- ●契約書面による品質保証の有無
工数変動要因③
- <技術要件の難易度>(スキル調達含む)
- ●業務の新規性(自社にとって)
- ●PM(ProjectManager)スキルの調達ギャップ(経験年数,規模,回数,知識,ツール,…)
- ●AE(ApplicationEngineer)スキルの調達ギャップ(業務知識,用語の概念捕捉,他業務との関連,…)
- ●TS(TechnicalSpecialist)スキルの調達ギャップ(方法論,開発環境,要素技術,利用技術の成熟度,…)
- ●各スキルを適時に調達できる可能性(調達時期,期間,コスト,…)と教育訓練の必要性
- ●自社のコントロール不能な要因の数と影響度
- ●メーカ,ベンダの協力体制(自社のコーディネイト能力)
- ●ERPパッケージ等の利用有無
見積り時・工数変動要因の評価例
- 対象業務/プロジェクトの工数がどれくらい変動するかを簡易的に評価した例
- 1.0
- Input
- 1.12
- Output
- 補正
見積りの変化・イメージ
イメージ図
手順・進め方
見積りアプローチ法
- ソフトウェア開発における見積り手法には、次のようなものがあります
- 類推法
- 過去の類似プロジェクトの実績を基礎に見積る方法
- 専門家による判断
- 一人ないし複数専門家による協議
- トップダウン見積り
- 全体システムを見積り可能なサイズのソフトウェアコンポーネントに細分化
- ボトムアップ見積り(工数積上げ)
- プロジェクトの成果物の構成要素を洗い出し、それぞれに必要な工数などを見積って積み上げる方法
- パラメトリック法
- 工数などを目的変数として、説明変数に規模や要因などを設定し、数学的な関数として表す方法
- プライスツーウィン
- 顧客予算に合わせた見積り(→不適切な見積り方法)
- 出典:IPA Webサイト http://www.ipa.go.jp/sec/std/ent01-c.html
パラメトリック法によるアプローチ
- 開発規模
- (難易度考慮)
- 【モノ】
- 要件の細分化
- (機能、品質、技術、他)↓ブレない単位に落とす( 機能 → ×難易度 )(非機能 → 作業抽出)
- 目的や背景
- (前提条件考慮)
- 【コト】
- 要求の背景調査
- (システム化の目的、
- 予算や工期、
- 営業経緯、
- 最重要課題、
- 障壁、リスクなど)
- 実現方式、
- (生産性考慮)
- 【ヒト】生産性の設定
- (システム特性ごと)
- (機能、作業別)
- 規模の時間変換
- (規模/生産性)
- 工数
- (リスクによる変動考慮)
- 【情報】
- ベースラインの整備
- (システムごとの機能、作業一覧)
- ( 〃 工数、生産性データ)
- 変動の予測、バッファの確保
- (リスク抽出、ベースライン安定度の評価)
- 提供価値から金額へ【カネ】
- ※ 金額は単純な工数×単価ではないことに留意する
- 整合性・全体チェック【コト】
- ※ 目的と見積り内容・条件が整合するかが重要
パラメトリック法によるアプローチ
- 開発規模
- (難易度考慮)
- 何を
- 要求→要件
- 機能/非機能
- 【モノ】
- 要件の細分化
- (機能、品質、技術、他)↓ブレない単位に落とす( 機能 → ×難易度 )(非機能 → 作業抽出)
- 目的や背景
- (前提条件考慮)
- 何のために
- どのくらいの
- 予算・工期で
- 目的・背景
- 予算・工期
- 【コト】
- 要求の背景調査
- (システム化の目的、
- 予算や工期、
- 営業経緯、
- 最重要課題、
- 障壁、リスクなど)
- 実現方式、
- (生産性考慮)
- どのように
- 作り方・技術
- 成果物・
- リソース(人)
- 【ヒト】生産性の設定
- (システム特性ごと)
- (機能、作業別)
- 規模の時間変換
- (規模/生産性)
- 工数
- (リスクによる変動考慮)
- 作るか どうやって
- コントロール
- するか
- リスク
- バッファ
- 品質 納期
- コスト
- 【情報】
- ベースラインの整備
- (システムごとの機能、作業一覧)
- ( 〃 工数、生産性データ)
- 変動の予測、バッファの確保
- (リスク抽出、ベースライン安定度の評価)
- 提供価値から金額へ【カネ】
- ※ 金額は単純な工数×単価ではないことに留意する
- 整合性・全体チェック【コト】
- ※ 目的と見積り内容・条件が整合するかが重要
- ベースライン
- 変化量

